代表メッセージ
なぜ、このプロジェクトを始めたのか。
後藤 晋作
私は、この入曽で約五十年暮らしてきました。
入曽は、都会というわけでもなく、かといって田舎というほどでもない。正直に言えば、少し中途半端なまちなのかもしれません。
でも私は、その中途半端さが入曽らしくて、いいなと思っています。
一気に大きく発展するわけではないけれど、人と人との距離が近く、どこか穏やかで、昔からの空気が残っている。そんなところが、このまちの良さだと思っています。
いりそ写真館も、1979年の創業以来、この地域の皆さまに支えていただきながら続けてくることができました。
お客様と何年、何十年とお付き合いできているのも、自分たちの力だけではありません。この地域があったからこそだと思っています。
自分もこの年になり、今度はこのまちに何かお返しができないだろうか。そんなことを考えるようになりました。
狭山や入曽は、東京へ通勤・通学する方も多いベッドタウンです。
月曜日から金曜日は都内へ出て、夜になったら帰ってくる。休日には少し離れたところへ買い物に出かける。
毎日暮らしていても、自分の住んでいるまちについて改めて考える機会は、意外と少ないのかもしれません。
でも、狭山にも入曽にも、いいところはたくさんあります。
それを、まず今ここに住んでいる方たちに知ってもらいたい。
そんな思いから始めたのが、「入曽の笑顔100人プロジェクト」です。
撮影では、写真を撮るだけではなく、その方自身に直筆のメッセージを書いていただいています。
写真と、その人の言葉が一緒に並ぶ。
一つひとつ読んでいくと、同じ入曽というまちの中にも、こんなにたくさんの人がいて、こんなにいろいろな思いがあるんだということに、私自身が驚かされます。
このプロジェクトをきっかけに、学校など、普段はなかなか撮影することのできない場所でも写真を残させていただきました。
その写真を地域の方に見ていただいたとき、
「懐かしいね」
「この小学校にも、こんな時があったんだね」
そんな言葉をいただくことがあります。
私は、あの瞬間がとてもうれしいです。
写真館だからできることは、それほど大きなことではないかもしれません。
でも、自分にできることから続けていきたいと思っています。
「入曽って、意外といいところだな」
このプロジェクトを通じて、一人でも多くの方にそう感じてもらえたら、それで十分です。
いりそ写真館 後藤 晋作
入曽の笑顔100人プロジェクトは今年も撮影を続けています。
今年のお申し込み・撮影は 2026年11月30日(月)まで。参加は無料です。
撮影した皆さまの写真は、2027年3月16日(火)〜23日(火)に狭山市役所エントランスで展示します。